内科・アレルギー科・呼吸器科・リウマチ内科

内科

内科一般の診療

 風邪、胃腸炎、インフルエンザなどの急性期疾患や高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病などにも力を入れています。生活習慣病で最も重要なものは食生活のあり方であり、当院では栄養士さんによる指導も積極的に薦めています。

アレルギー科

気管支喘息

 喘息(ぜんそく)は、空気の通り道である気管支が炎症などにより過敏となり狭くなったり、痰がからむことにより起こります。 主な症状は、夜間や早朝に繰り返し咳が出る、悪化するとゼーゼー という音が鳴り、呼吸が苦しくなる病気です。喘息は治療などにより改善すると症状が消失します。

診断は主に肺機能検査とアレルギー検査を行います。治療の目標は健康人と変わらない日常生活を送れるようにすることです。現在は、吸入ステロイド薬が治療の中心です。

花粉症:鼻アレルギー、結膜アレルギー

 当院ではこれまで、長年測定してきた空中の花粉飛散量のデータを参考に花粉の飛散時期、飛散花粉量、ピーク時にあわせて治療を行っています。当院では治療として、抗アレルギー薬の投与意外にも皮膚減感作療法(ハウスダスト・スギなど)や舌下免疫療法を行っています。

食物アレルギー

 食物アレルギーとは、食物によって引き起こされる抗原(食べ物)に特異的な免疫反応を介して体調が悪化することを指します。乳幼児では鶏卵、牛乳、小麦が多く、学童期から成人では小麦、エビ、カニが原因となることが多い。

注意の必要な食物アレルギー
  1. 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
      アレルギーのある食物を食べた後に歩いたり、走ったり運動すると発症するアレルギーで、意識がなくなることもあります。
  2. 口腔アレルギー症候群
      口唇や口腔粘膜のアレルギーで、果物や野菜を食べ5分以内に症状がでてきます。花粉症があればリンゴ、モモ、サクランボで、ゴムアレルギーではアボガド、栗、バナナなどで起こってきます。

呼吸器科

難治性咳嗽

 呼吸器症状には、咳、痰、息切れ、胸痛、喘鳴などがあり、特に咳は多くの人にみられる症状です。

咳(咳嗽)は、咳の持続時間から急性咳嗽(3週以内)と、遷延性咳嗽(3週以上、8週未満)、慢性咳嗽(8週以上)にわけて考えられています。咳を呈する疾患には、百日咳、マイコプラズマ、クラミディアなどの感染症は長期間にわたって咳が持続します。また気管支喘息、肺結核、肺癌などの肺疾患でも難治性の咳嗽が持続します。逆流性食道炎、アレルギー性鼻炎、高齢者にみられる誤嚥性気管支炎なども長期間難治性咳嗽が持続します。当院ではこれらに検査に基づいた治療を目指して行っています。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

 症状として動いた後にゼーゼーと息切れを訴える病気です。ほとんどの患者さんが喫煙歴のある50歳以降の人に多く見られます。気管支喘息と診断されて治療されることがあり、注意が必要です。タバコをやめることが最も重要で、肺機能検査などで重症度を理解し、適正な治療が必要です。

間質性肺炎

 肺の線維化などにより咳嗽や呼吸困難などの症状がみられ、難治性で専門施設での管理が必要となることがあります。

睡眠時無呼吸症候群の検査、治療も行っています。

リウマチ内科

 関節リウマチ、各種膠原病(全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、血管炎など)の診断治療を行っています。

関節リウマチ

 関節リウマチは免疫異常により、主に手足の関節が腫れたり痛んだりする疾患です。進行すると関節が壊れて動かせなくなり、日常生活が大きく制限されます。関節以外にも肺や腎など全身に炎症が拡がることもあります。治療はメトトレキサートが中心に行われ、進行した場合、生物学的製剤(レミケード、エタネルセプト、アクテムラ、オレンシア、ヒュミラなど)を投与されます。

リウマチ性多発筋痛症

 リウマチという名前が使われていますが、関節リウマチとは違う病気です。一般に60歳以上の高齢者におこる原因不明の慢性の炎症性の病気で、体幹に近い部分の筋痛やこわばり主な症状です。確定する診断がなく、関節リウマチや不明熱とされ、いくつかの医療機関を転々とすることもあります。

線維筋痛症

 全身または広範囲に激しい痛みが出現する慢性疼痛疾患です。痛みの程度は日々変化することが有り、天候や気温、湿度、音などで悪化することがあります。随伴症状としてこわばり感、倦怠感、疲労感、睡眠障害、抑うつ、自律神経失調、過敏性腸炎、ドライアイ、レストレスレッグス症候群などを伴うことがあります。診断は1990年米国線維筋痛症分類基準、2110年米国線維筋痛症診断基準に従ってなされることが多い。治療薬では現在のところ、だれにでも効果のある特効薬はありません。種々の鎮痛薬が患者さんの症状に合わせて投与されています。